占星術

惑星が逆行するってそもそもどういうこと?どんなことが起こるの?

占星術に興味を持って、
占星術師のツイッターなどを見ていると、
必ずでてくるワード・・・

「今日から水星が逆行するので・・・」
「今は何個の天体が逆行していて・・・

なんとなく、惑星が逆行している時は、
「注意が必要なのだな」
と想像はつくものの、
いまいち何のことなのか、
イメージがつきづらいものですね。


星が逆行するってどういうことなのでしょう。

詳しく説明をしていきます。
これを読めば、惑星の逆行とは何なのか、ということが
わかるようになります。

惑星の逆行とはどのような状態か

理科の時間に習ったように、
私たちの住む地球は、太陽を中心とした「太陽系」の三番目の惑星です。

太陽ー水星ー金星ー地球ー火星ー木星ー土星ー天王星ー海王星ー(冥王星)

水星と、金星は地球より内側。
火星以降は、地球より外側を回っています。

それぞれの惑星は、それぞれの速さで太陽の周りをぐるぐる回っています。

私たちの地球は、約365日で太陽の周りを一周します。
内側にある惑星の方が動きが早く、
一番内側の水星は、約88日で公転。
地球より外側の惑星は、さらにゆっくり動きます。

速さの違う星がくるくる回りながら動くと、地球上から見て、
星が、あたかも行ったり来たりしているような不思議な動きをします。

オリオン座や北斗七星など、空の星座は毎日同じ場所、同じ形で、
同じ向きに向かって動きます。

その中で、真っ直ぐ進まないで、進んだり、戻ったりするように見える
星たちを、古代の人たちは発見しました。

動き回って怪しい動きをするこの星たちを、
惑わす星、惑星と呼びます。

その、不思議な動きの中で、
星が、地球から見て、逆向きに動いて見える現象を、「惑星の逆行」というのです。

各惑星の逆行期間の長さ

水星 約4ヶ月に一回、22〜24日ほど逆行
金星 584日ごとに約40日程度逆行 18ヶ月に1回
火星 約2年2ヵ月に1度 約2ヵ月逆行
木星 約110日
土星 約135日
天王星 約5ヶ月
海王星 約157日
冥王星 約156〜161日

逆行の仕組みは?

逆行の仕組みを簡単に説明します。

地球より内側の水星、金星と、外側の火星以降の惑星は、少し仕組みが違うので
分けて説明します。

地球より内側の惑星

水星と、金星は、地球より早く動いています。

このように、太陽の向こう側にいる時は、
他の星たちと同じように動いて見えますが


このような向きで進む時は、
逆行して見えます。

地球より外側の惑星

外側の惑星は、少々説明が複雑になりますが、
要するに、速さの違う二つの電車が並走している時、
早い方の車から見ると、遅い方が後ろに進んで見える。

あの現象と同じです。

太陽の反対側にあるときに、逆行して見えます。

逆行の前後で、星が止まって見える「ステーション」

上記の図でもわかるように、
本当は太陽の周りを同じ速さで進んでいる惑星が
行ったり戻ったりして見えるのは、
地球からの視点に原因がありました。

そのため、逆行が始まる前後、図で言えば円の両端の部分に
惑星が到達したとき、
止まって見えます。

これを「ステーション」「留」と言います。

この、逆行前後の期間は
一層影響が出やすいので、
この期間だけでも気をつけると
良いですね。

逆行は、あくまで「地球目線」のお話

惑星が逆行する期間には、
その惑星が象徴する物事がスムーズに進まなかったり、
やり直しや見直しが必要になったりするといわれています。

特に、一年に約3回訪れる「水星の逆行」は、
通信機器や交通機関の不調などで
わかりやすい形で現れやすいので、
注意が必要とされています。

ただ、それはあくまで地球目線のお話。
地球から見たとき、そう見える、というだけのことなのです。

実際には、星は逆戻りなどせず、
真っ直ぐ進み続けています。

つまり、地球的視点に立てば
逆戻りに見えることも
太陽視点で見れば、意味のあることなのかもしれませんね。

水星の逆行以外は、それほど気にしなくてもいい

水星は、頻度も高く、また個人レベルに影響が出ますので
注意をすることが必要です。
金星、火星は、2年に一度などの頻度で起こり、
珍しいので、その期間は手帳などに
メモしておきましょう。

木星ー外部惑星は、逆行期間が長く
その影響も個人というよりは、
社会全体に反映されますので
影響が全くないとは言いませんが、
実感しづらいので
それほど神経質に気にしないでも良いでしょう。

逆行はそれほど、珍しくはない現象なのです。

各惑星の逆行と期間、注意すべきことについては、
また改めて詳しくご案内します。