ホロスコープを構成する基本の4つ
西洋占星術では、
丸い円をケーキを切るように
12に分ける、円形のホロスコープを用います。
ホロスコープは時間を切り取ることです。
特定の時間、地球上の特定の緯度経度に立った時に
どのような位置関係で星がいるのか。
それを図に落とし込んだものとなっています。
12サイン
西洋占星術では、太陽の通り道である黄道を
均等に12に切り分けて、それぞれに
かつてその場所にあった星座の名前を冠しています。
少々複雑なお話になりますが、
実際の天の星座の位置と、占星術で用いられる
星座の位置は違います。
地球の歳差運動によってずれてしまったのです。
★重要★
西洋占星術では、毎年春分の日を「牡羊座の0度」と定め
そこから一年が始まります。
そのため、西洋占星術では
12星座と言わず、「12サイン」「黄道12宮」という方が
より正しいです。
天文学の星座と占星術の星座は位置が異なるのです。
ちなみに、夏至の日に蟹サインに、秋分の日に天秤サインに、冬至の日に山羊サインに、
それぞれ移動します。
12サインは、牡羊座からはじまり、
牡牛、双子、かに、しし、乙女、てんびん、さそり、射手、山羊、水瓶、うお
と続きます。
サインには、それぞれ12の性格が割り振られています。
詳しくは、12サインの解説ページで詳しく説明いたします。
天体と、感受点
12のサインで区切られた丸の中に、
天体を配置します。
基本的な10天体に加え、小惑星や感受点も
用います。
基本的な10天体は、
太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
などの惑星です。
天文学では、太陽と月は惑星ではありませんが、
占星術では天動説に則っているのため、
惑星扱いとなります。
冥王星も、準惑星になってしまいましたが、
占星術的にはとても大きな意味を持った惑星です。
小惑星は、キロンやリリスなどがあります。
感受点は、その時間に地平線がどこにあったか、天頂はどこだったか、
それぞれがどこのサインに位置しているか、ということを見ます。
アセンダント、MCなどといって、とても重要な要素です。
詳しくは、感受点のページで解説します。
12サインと天体の関係
惑星は、動詞のようなものです。
例えば金星であれば、「愛する」とすることができます。
そして、サインは、形容詞です。
獅子サインに金星がいる場合、「情熱的に愛する」となります。
これはとても大まかなイメージなので、たとえに出した例は厳密には違います。
あくまで考え方の参考程度にしてください。
ハウス
ホロスコープは切り分けられたケーキのような形をしていて
12の部屋に分かれています。
この部屋は、時計の9時の位置がスタートで、反時計回りに
1ハウス、2ハウスと進んで言って、
全部で12ハウスあります。
ハウスを割り出すには、正確な出生時間が必要となります。
それぞれに、テーマがあります。
例えば、1ハウスは自分自身について。
10ハウスは社会での役割について、など。
例えば、1ハウスが天秤座で、太陽が入っていた場合
自分自身を生きること(1ハウス)が人生の目的(太陽)になります。
また、その発揮の仕方は、周囲とコミュニケーションをとり調和を取る(天秤)
やり方でやる、ということになります。
詳しくは、ハウスのページにて解説します
アスペクト
ホロスコープを見ると、惑星と惑星が線で繋がれている場所があります。
これは、90度や30度などの特定の角度を作った時、
その惑星は影響し合うという考え方です。
丸いテーブルで食事をする時、向かい合った人のことは
意識をしてしまったりします。
惑星たちも、そういう感じで、
協力し合う角度、緊張し合う角度などが存在します。
詳しくは、アスペクトのページで説明します。
総合的に読むのが占星術
西洋占星術の基本は、数秘術や幾何学です。
古代ギリシャでは、数には意味がある、という考え方がありました。
1には1の、2には2の意味がそれぞれあるのです。
そして、幾何学にも意味が与えられました。
三角形には三角形の、四角形には四角形の
意味や性格があると考えられました。
占星術は、そういった考え方に則っています。
1番の牡羊座は1の性質、7番の天秤には7の性質が
肉付けられています。
またアスペクトの考え方は、幾何学です。
ロマンチックな星座の物語のふわふわした
イメージで占星術に入ると、
この無骨な「数秘」「幾何学」という考え方が
ベースにあることに戸惑うかもしれません。
しかし、一つとして同じものが
存在しないホロスコープを読むことは
不思議な暗号を読み解くようなもの。
やはりとても、ロマンに溢れていると思います。