占星術

2⭐︎占星術ってそもそも何なのか。生い立ちと歴史

占星術とは何か

星占いと占星術は、違うもの

誰もが、一度は目にしたことがある「星占い」
一年を12の星座で区切り、その生まれた日によって
「今日の恋愛運」だとか、「今年の運勢」に
一喜一憂していませんか?

その星占いのもとになった学問が、占星術です。

私たちが「自分は〇〇座」という時、
それは、その人が生まれた瞬間に
太陽どの星座のサインにいたか
、ということを
表しています。

占星術では、太陽以外に、太陽系の惑星や月の
全ての位置を見ます。
さらに生まれた時間に地平線や天頂がどこにあったのか。
また、空に散らばった星たちの角度などを
多種多様の要素を用いて判断します。

星占いがイマイチ当たっていないと感じる方は
太陽星座以外の星の要素が強いのかもしれません。

占星術が生まれたのは

占星術が生まれたのは、古代バビロニアと言われていますが
正確なことはわかっていません。

四大文明が興隆する以前から存在していたと
考えれています。
現在身の回りにある科学や哲学、宗教よりも
歴史が古いものなのです。

紀元前よりはるか昔から、人々は
空を観察し、そこに意味を見出してきました。

今のようなカレンダーや時計のない時代、
空の星の動きを観察することは、
洪水や季節の移り変わり、種を植える時期などを知る
重要な手がかりだったのです。

占星術は、そんな中で
国や国家などの命運などを調べるために
進化してゆきました。

占星術の考え方

占星術は

大きな宇宙(マクロコスモス)と我々の小さな世界(ミクロコスモス)は
照応する、

という考え方の元に成り立っています。

星々の宇宙と、私たちには目に見えないつながりがある。
大宇宙(マクロコスモス)=宇宙(大きな秩序)を知ることは、
小宇宙(ミクロコスモス)=人間(小さな秩序)の行動や心の仕組みを知ること。

こうした相互影響関係を元に、
人々や世界の運命を読み取ろうとするのが、「占星術」なのです。

ホロスコープとは

ホロスコープとは、「時間を見ること」という意味です。

時間というものは、単体で存在する生き物のようなものであり、
ホロスコープは
その特定の時間、座標から見た天の動き
を表しています。

それは、「時間のDNA」のようなものです。
占星術では、それを解析することで
運命や性格を読み取っていくのです。

進化していった占星術

このサイトでは、数ある占星術の中から、
「西洋占星術」について詳しく解説しています。

バビロニアで生まれた占星術は
あらゆる学問の祖を生み出した古代ギリシャでも
深く研究され、その後、古代ローマ帝国で
流行します。

しかし、キリスト教が国教とされると、
占星術は異端のものとして排除されていくようになります。

これらは、アラビアに伝わって進化を遂げた後、
中世以降に西洋に逆輸入され、
現在のように体系づけられていくことになります。

この占星術はインドにも伝わり、「インド占星術」になり
インドでは、学校なども作られかなり一般的に占星術を用いているそうです。

中国まで伝わって「宿曜(すくよう)占星術」となって、
日本まで伝わっています。

紫式部は宿曜占星術に精通しており、
一説には宿曜術を元に「源氏物語」を書いたと言います。

それだけ、世界中に受け入れられ、独自進化を遂げ続け、
現代でもなお、数多くの人々により研究され、
進化を続けている学問なのです。

一般的に知られている占星術は
地球上から見た天の動きを元にします。
これは、天動説が信じられていた古代の目線であり、
地動説が一般常識である現代では、
実は矛盾も多いと考えられます。

また、地球の歳差運動によって、
実際の天の星座の位置と、占星術で用いる星座サインの位置は
一致しません。

そういった矛盾を解決しようと、
現代でも様々な占術が研究されています。

太陽を中心に読み解く
ヘリオセントリック占星術
現在の天の星座の位置で導き出す占星術、
心理学と結びつけた心理占星術など

数かぎりない占術があります。
それは、占う人の数だけあるといってもいいでしょう。

料理と同じで、
大まかな材料がわかれば、
あとは各々の好みで味付けや調理をすれば良いのです。

このサイトを読めば、
西洋占星術の大まかな骨組みは理解できるように
作っていきます
ので、
その後、自分で興味深いと思う分野を
どんどん研究していってくださいね。